こんにちは!現役で理学療法士をしているひよこ🐣です
理学療法士を目指す方、新人さんだと、理学療法士の職場・働き方が気になるところだと思います
今回は理学療法士のメインの職場である老健についてまとめていきます😆
悲しいことに「リハビリ 老健 意味ない」のGoogleの検索数は少なくないようです😭
ひよこ🐣個人的には全くそんなことは思わないのですが、病院・クリニックとの違いからそう思う方もいるのでしょう


って気になる方は、ぜひ記事を参考にしてください!
事前に老健の概要を知っていれば、働き方の検討がしやすいでしょう👍
この記事では以下の3点について記載しています。
・老健とは?
・老健のリハビリの特徴
・実績の実情

この記事は老健についてまとめていますが、クリニックについてまとめた記事もあります🙌
いろんな職場で活躍できる理学療法士がどんな役割があるかおさらいになると思うので、ぜひ記事を読んでみてください😆
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老健のおさらい
まずは老健がどんなところかおさらいしてみましょう!
関わる機会がないと病院との違いも分かんなくなりますよね😑

老健ってどんなところ?
介護老人保健施設(かいごろうじんほけんしせつ)とは、介護保険が適用される介護サービスで、在宅への復帰を目標に心身の機能回復、活動の向上を図る施設。
全知全能のWikipedia大先生は⏫のように解説してくれています
ざっくりとした特徴としては⏬のようなものが挙げられます
・ 入院後、すぐに自宅に戻るのが不安な人の受け皿
・ 在宅復帰に向けたリハビリを受けるための施設
・ 医療と介護の両方の支援を受けられる
・ 長期入院が難しい人がリハビリを続ける場
大前提は自宅へ帰るのが目標になります

いつまでも老健に長期滞在というわけには行かないんですね
病院で勤務していても、病院→自宅の流れが不安な方はワンクッションで老健を利用することが多い印象です
老健は誰でも使えるの?
老健に入所できるのは、要介護1~5の認定を受けた人です。
基本的には在宅復帰を前提とした施設なので、要支援の人や長期間の入所を希望する人には向いていません。
介護度によって負担額も変化します
⏬が自己負担額(月額)の目安です💰
軽度介護(要介護1〜2):6〜10万円程度
重度介護(要介護3〜5):8〜12万円程度
プラスで食事代などがかかる感じですね
なので、誰でも老健を使えるわけではありません
そして、よりお手頃価格で老健を使いやすいのは介護度が高くて重症な方ってことですね
老健のリハビリのデメリット
ここからが本題です🤓
老健のリハビリの特徴、デメリットについてまとめていこうと思います
最初に伝えると、ひよこ🐣は老健のリハビリと病院・クリニックのリハビリは一長一短だと思っています
量が少ない
1つ目のデメリットはリハビリの量が少ないことです
老健でのリハビリの量は、1回20分が基本で、週に数回の実施が一般的です。
これは、介護保険制度の枠組みの中で提供されるため、病院と比べるとリハビリの頻度や時間は少なめになります。
回復期病棟や地域包括ケア病郎では1人あたり平均2単位(40分)のリハビリが最低限の基準となっています
それと比べると、どうしても老健のリハビリは量が少ないです

寝てる時間長いけど本当にリハビリやってるの?
なんて意見が聞こえるのも仕方ない気がします

リハビリスタッフも少ない
2つ目のデメリットはリハビリスタッフも少ないです!
実はリハビリの量だけではなく、老健ではリハビリスタッフの数も少ないことが多いです
回復期リハビリテーション病棟入院料1及び2の施設基準では、専任の理学療法士が3名以上、作業療法士が2名以上、言語聴覚士が1名以上配置されることが定められています
ざっくり説明すると、回復期病棟の施設基準によっては最低6人のリハビリスタッフが配置されます
それに加えて患者様1人あたり1日2単位以上を提供するためにリハビリスタッフが働いています
対して老健では100人の利用者さまにリハビリスタッフを1人配置する決まりになってます

回復期リハビリテーション病棟
✔ 最低6人のリハビリスタッフが配置(施設基準Ⅰ・Ⅱ)
介護老人保健施設
✔ 100人に対して1人以上のリハビリ職員(100:1)
老健では、リハビリ職員も福祉用具の選定、レクリエーションの企画、介護スタッフとの連携など、リハビリ以外の業務も求められます。
そのため、純粋にリハビリだけに時間を割けないこともあります。

病院のリハビリとは異なる部分も多い
3つ目のデメリットは病院のリハビリとは異なる部分も多いです!
老健に入所される方は病院を経ている方がほとんどだと思います
なので、身体機能が大幅に向上しやすい急性期・回復期を経て、生活期での関わりになる方が多いんですね
病気・怪我の時期によって患者さまの回復の度合いも、必要な関わりも変わってきます

時期的な変化や役割の問題で病院と老健ではリハビリの内容が変わってくると思います
ですが、病院と老健では関わりが違うので戸惑うかもしれませんが、デメリットではないと個人的には思っています

もう一つ大きな病院と老健の違いに集団リハビリがあります
文字通り、多人数で同時にリハビリを行うんですね💪
一対一で黙々と機能面に対して介入をするだけがリハビリではないですからね

リハビリに力を入れている老健もある
老健のリハビリは病院と比べて手薄なわけではないと思います
というのも、リハビリに力を入れている老健も存在するからです
ここからはそのことについてまとめていこうと思います🙌
在宅強化型老健
リハビリに力を入れている老健に在宅強化型老健があります
在宅強化型老健は、⏬の基準を満たしている必要があります
・ 在宅復帰率が高い(50%以上が自宅や地域へ戻る)
・ リハビリの充実(専門職によるリハビリが積極的に提供される)
・ 医師・看護師・介護士による在宅復帰支援(医療的ケア・生活動作訓練など)
・ 退所後のフォローがある(訪問指導や家族への支援)
基準を見ると回復期リハビリテーション病棟に似ているものもあります
条件が厳しそうなだけあって、リハビリの充実度は普通の老健より高いと思います
もちろん在宅強化型老健にはデメリットもあります
・ 長期入所は難しい(在宅復帰を目指すため、長期間の利用は制限されることがある)
・ 通常の老健より入所基準が厳しい(リハビリの効果が見込める人が優先される)
基準を満たさないといけない分、時間や入所のための審査は厳しくなっているんですね😅
確かに在宅復帰率50%以上はゆるくない条件だと思うのでシビアな部分も多いんだと思います
在宅強化型老健の実情
最後にPT-OT-ST.NETから在宅強化型老健の実情がわかる投稿があったので紹介しようと思います

老健に勤めるOTです。
勤務先の老健は超強化型なのですが、ここ最近は最初から看取り前提の利用者も受け入れていたり、施設への退所も多く、在宅へ戻る方が減ってきています。
そんな中、超強化型を維持するために、通所に通う利用者にお願いをして短期間入所してもらう・長期入所の利用者家族に短期間だけ家に戻れないかお願いをして一時的に退所してもらう等の対応をとっています。
最近は老健の在り方に疑問をもつことが多くなり、他の超強化型老健もこのような形でなんとか維持している施設が多いのか知りたく投稿させて頂きました。
お分かりの方、ご回答よろしくお願いいたします。
利用者さまの層の問題で施設が基準を満たしにくくなっているんですね
その分をグレーな方法で在宅復帰率を上げているようです
それに対する回答が⏬です!

以前の老健はしっかりと在宅復帰を支援していたと思いますが、医療保険で在宅復帰機能をもつ病院(病床)が増えてきた影響で、
いわゆる上流で在宅復帰してしまうので、老健にそのような対象の利用者さんが流れてこなくなっていると思います。
なので、最初から看取り希望で入所してくる方も多いですし、とくに90代が多く、老健に入ってる間にどんどん認知が進んで帰れない人
という利用者の割合が増えてきているというのが、現状ではないでしょうか。
そしてさらに加速するのではないかと思っています。
在宅生活支援機能に特化していくしかないのではないかと思っています。
引用:PT-OT-ST.NET
病院の変化で老健に入所される患者さまの層が変わってきているのかもしれませんね🤔
回答者さまの言うとおり、リハビリをやるだけでなく在宅での生活に向けた支援がより必要になってくるのかもしれません